君が足りない
ごろり。寝返りを打つ。 眠れない。もう何度目の寝返りだろう。 暗い室内に慣れてきてしまったこの目が、妙に気だるい。 枕に顔を押し付ける。事態は一向に好転しない。 窒息してしまいそうな息苦しさに「ああもう」と呟いて携帯のディスプレイを開いた。 ちかちかと発光するそれは、闇夜になれた目には刺激が強すぎて少し目を細める。 瞼の奥のそのまた奥がきりりと痛んだ。 見飽きた待ち受け画面の右上に表示されたデジタル時計は午前3時46分を示している。 夜明けまであと1時間あまり。 いますぐ君に会いたいのに。 会って、抱きしめて、ぐしゃぐしゃにして、キスの雨を降らせて。 それから話したいことだって沢山あるんだ。 君の好きなバラエティ番組のこと、君の好きなアーティストのCDを買ったこと、それから 僕がどんなに君が好きかってこと。 ああ、はやくあいたい、あいたい、あいたい。 夜なんて来なければいいのに。 そしたら君と、ずっとずっと一緒にいることが出来るのにね。 現在午前3時48分。 ああ、朝が待ち遠しい。 なんだこれ。(笑) まぁ、こんな感じで使ってやってください。 キーワード「午前3時46分」はみつけられましたか? |